仮想通貨に関する日本の背景
仮想通貨イコール・ビットコインと思っている人がほとんどだった日本も、2017年は仮想通貨元年といわれています。
三菱東京UFJ銀行をはじめとする大手三大銀行もフィンテックに着手し、今年から購入時に消費税がかからなくなります。
それが意味することは、ようやく仮想通貨が日本でも通貨として認められたということです。
跳ね上がる仮想通貨の価値
日本でビットコインが使えるお店がどんどん増えているといえども、仮想通貨に興味を持つ人の多くは投資目的なのが現状です。
なぜなら史上初の仮想通貨・ビットコインが120万倍にまでなったという事実があまりにも有名だからです。
2017年2月9日現在で1BTCが120,000円くらいですが、今後もまだまだ上がると予想されています。
こんな夢のような話には誰もが魅了されてしまいます。
ビットコイン以外の、価値が上昇した仮想通貨
ビットコイン以外にも、少なく見積もっても700種類以上の仮想通貨が発行されていて、他にも価値が急上昇した例はいくつもあります。
例えば流通量第2位のイーサリアムは、市場公開後10ヶ月で60倍、モネロは9ヶ月で24倍、ファクトムは5ヶ月で17倍、オーガーは1年で20倍、ネムは6ヶ月で30倍にもなっています。
投資に関心がある人なら、このように凄まじく価値があがるケースは普通ありえないことを誰でも知っています。
まさに仮想通貨バブルが起こっているのです。
これは、お金の概念が変わり、世の中の根幹を揺るがすような前代未聞の“時代の歪み”の状態を迎えているからです。
詐欺を見抜く方法
しかし残念ながら、現在700種類以上もある仮想通貨の95%が詐欺だともいわれています。
詐欺といっても厳密には法律に抵触してはいないので“詐欺”とはいえません。
なぜなら1つでも両替所があればそれは合法だからです。
まずこれだけは知っておいてください。
普通、仮想通貨(暗号通貨)を流通させるためには市場公開前にプレセールを行います。
これは市場公開した時に、既に世の中にその仮想通貨が出回った状態にするためです。
このプレセール時から市場公開までに価格をつり上げて、いかにも儲かるように謳っているものには注意してください。
例えば、段階的に価格を上げていき、最初が1コイン10円だったものが市場公開時には100倍の1.000円になるようなことを公表しているケース。
市場公開されてしまえば、もはや市場の原理に任せるしかないのですが、公開前ならば発行者が値段を好きなように決められます。
実際に1コイン10円で買った人は、市場公開後にいきなり1.000円になるならば誰だって売りたがりますよね。
しかしそれを1,000円で買う人はいない、と容易に想像がつきます。
結果、売りが殺到して価格の大暴落が生じて終わってしまいます。
発行元は、そうなることは最初から承知の上で行っているのです。
このような詐欺まがいのケースには絶対に手を出さないよう注意してください。
ある程度の先行者利益を売りにするのは当然ですが、市場公開前の倍率の基準は、多くてせいぜい2倍といったところです。
流通量第2位のイーサリアムは1.7倍ですし、現在プレセール中のノアコインは1.22倍です。
本当に普及させるのが目的ならばその程度のはずなのです。
価値が付かない仮想通貨の特徴とは?
たとえ悪意がなくても、全ての仮想通貨に価値が付くとは限りません。
他にも価値が上がりにくい仮想通貨かどうかの特徴を記しておきます。
プレセール時に次のポイントを謳っているかどうかをチェックしてみてください。
その① 仮想通貨の独自性
その通貨でなければならない理由が特にないものは普及の可能性が低いことが予想されます。
例えば、既に誰もが知っているビットコインが使えるなら、わざわざ他の通貨を使用する必要もありません。
ですが、ビットコインでの取り引きに要する10分程度の時間が待てなくて都合が悪いとなれば、瞬時に決済が完了する通貨を選びたくなります。
そんな具合です。
その② 広告・プロモーション
プレセール時に発行元が広告・プロモーションに尽力することを謳っているかもとても重要な要素です。
なぜなら、どんなに優れた通貨であってもその存在を誰も知らなければ、世の中に出回らないからです。
需要と供給のバランスで、多くの人々が持っていることによって、その通貨の価値が上がるわけですから。
認知度を拡大するためには広告やプロモーションは必須といえます。
その③ インフラ整備
仮想通貨のインフラ?
その仮想通貨を両替可能な場所が至る所にあったり、Master CardやVISAなどのクレジットカードにチャージができたら便利ですよね。
また、簡単に他の通貨に両替ができる環境が整っているかがとても重要です。
それらが充実していなければとても使いにくい通貨になってしまいます。
2017年、日本の仮想通貨事情は幕開けしたばかりです。
これから多くの仮想通貨がリリースされることと思います。
はたしてそれらの価値が上がっていくかどうかの理由は、考えてみれば当然のことばかりですが、知っていれば騙されることもなく安心して扱っていけます。
正しい知識を身に付け、失敗せずに運用していけるよう心がけてくださいね。