ビットコインとノアコインの違い
2017年1月11日にプレセールがリリースされたノアコインが話題になっているようです。
仮想通貨の代名詞のようになっているビットコインの承認方式がPOWで、ノアコインがPOS方式ということになっています。
「いったいこれって何のこと?」と、きっと多くの方が思ったのではないでしょうか?
ビットコインもノアコインも、どちらも仮想通貨なら「既に誰もが知っているビットコインでいいじゃないか?」そんな風にも思えます。
しかし、それでもノアコインが売れまくっている背景には、ビットコインではなく、ノアコインでなければならない理由があるからなのです。
その前にビットコインの上限枚数が2,100万枚、ノアコインは2,160億枚です。
それが意味するものは…
ノアコインは、ビットコインの市場をはるかに凌駕するほど広げていく意思の表れなのだということです。
そしてこの2つのコインの基本的な違いは、承認方式が「POW」と「POS」ということです。
ではその違いとは何か?ご説明いたします。
ビットコインの承認方式POWとは?
POW[Proof Of Work]
上限枚数が2,100万枚と決まっているビットコインは、現在まだ全て出回っているわけではありません。
市場に出回っているコインに加え、取り引きが行われる度に新しくマイニングによって、市場にリリースされていきます。
これにはとてつもなく膨大な計算式が必要で、スーパーコンピュータが必要になります。
それにかかる電気代もまた膨大で、年間およそ1,000億円にものぼります。
つまりそれは環境破壊に加担する要素でもあるわけです。
また、マイニングに時間がかかるため、決済時には約10分という時間が必要となります。
そのように世界中にコインをマイニングする会社があり、上位4〜5社が占める割合が60%以上。
考えにくいことではありますが、それらライバル会社がもし団結すれば、承認さえもコントロールすることが可能ということになります。
それが意味することは、51%Atackによるリスクが高く、価値がなくなる可能性がゼロではないということです。
ノアコインの承認方式POSとは?
POS[Proof Of Stake]
史上初の仮想通貨ビットコインがPOWであることから生じる問題を解決するために誕生したのがPOS方式です。
例えば市場第2位のイーサリアムがとっている方式もPOSです。
POSはコインの保有枚数に応じて利子を発行していきます。
つまりこの利子分が自動的にマイニングできる仕組みになっているのです。
膨大な計算が不要なので、POWのような電気代もかかりません。
マイニング会社を必要としないので、51%Atackによるリスクの心配もなくなります。
POWの最大の問題点・処理速度の解決
このように承認方式は「POW」と「POS」の2つがありますが、POSはPOWの問題点を全て解決しています。
POWでは決済完了までに平均10分ほどかかっていたのが、POSではわずか数秒で済んでしまいます。
10分なら速いと感じる方もいるかもしれませんが、例えばスマホゲームで仮想通貨を活用すると考えてみてください。
途中で課金し、より強いキャラクターを手に入れようとしたと考えてください。
それをビットコインで支払うとします。
ゲームの最中に、あなたは10分待てますか?
あるいはオンラインカジノで、バカラやポーカーをやるとします。
勝って配当がもらえたとしても10分待たなければ次に行けなかったら、とても不自由を感じます。
さらにいうと、POW方式では1日に604,800取り引きしか処理できません。
今後仮想通過がさらに普及していったら、取り引きの遅延が致命的になることが予想されます。